2007年08月01日

5191ffaf.jpgヨレヨレでやっと帰宅。

「千秋窯」とは…
カンテフラメンコ歌手であり、
画家で陶芸家のアーティスト・
堀越千秋氏が作った窯のこと。
画伯のドデカい底無し包容力に
すっかり参ってる私です。

←窯は1200度前後を保つよう、
 若人が24時間交代で火の守。

火の神様は酒盛り好きだそうよ。

それは3年前。私の最初の木版画展を観に来てくれた千秋さんが「今、窯を作ってんだよ」と携帯写真を見せてくれ、火入れ予定日にすっ飛んで行ったら、煙突のレンガを積み上げてる最中。
結局レンガを数個積み上げる作業を手伝い、たったそれだけで参加した気分満々の上機嫌。
飲んだくれて歌いまくり、泥酔のまま早朝、オープンカーで来てた若人に東京まで送ってもらいましたとさ。

それから行けないまま3年が経過したんですね。
今回は文筆業を目指す可愛い年下の悪友・中村珠央ちゃんと一緒に出掛け、一泊で帰るつもりが、そんなにあっさり開放して頂けるわけもなく
…共に帰ろうねって約束してたのに、彼女は私より1日多く山中に拉致監禁された模様。

埼玉と群馬の境の辺りにある里山の中、働き者の学生たちが火を守り続けるのを眺めながら、昼間っから酒酌み交わす至上の幸せ。
殆ど満月なこの夜は、スペイン人の尺八奏者が突発的ライブをやってくれました。なんと豊かな集まりなのでしょお。
電気のない真っ暗な山をトイレに向かうだけで3度もコケて、全身打撲の甚だしい「あいたたた…」な旅。
少しだけ土も練ったので、次回の火入れに焼いてもらえそう。

いろんな意味で有意義すぎる2泊3日。
千秋画伯、若人男女諸君、すっかりお世話になりました!
自慢自慢の日記です。

☆私のとは比べモノにならない詳細報告な珠央ちゃんのブログ。
『記憶の分子』ー里山に籠る




(23:31)

2007年07月25日

a57d3d50.jpg自らのルーツであるロマを
主題に撮り続ける監督、
トニー・ガトリフの最新作
トランシルヴァニア』。
珍しく音楽主体じゃなく、
愛を探す物語。
主人公が女性なのも初。
この映画、凄い好き。

トニー・ガトリフ監督の映画は、93年の『ラッチョ・ドローム』(ケーブルホーグ配給)を手始めとしてドスンとハマり、それ以来一作も見逃すことなく追っかけやってます。

今回の新作『Transylvania トランシルヴァニア』は、そりゃもう素敵。
ストーリーは恋愛が軸になったものなんだけど、その全体に流れている人間讃歌というか、強さというか…友情や愛の描き方が…あーもーたまらん!のです。
普遍的な題材にエラく感情移入して感動。←なんて、言葉で表現できるものではない何かが、ぞわぞわぞわぞわ〜っと私全体を覆っちゃったんですよ。ううむ、満腹。
当然のことながら、音楽や背景、映像美はガトリフ万歳!です。

初っぱなからルーマニア某村の桃源郷な景色。
バルカン民俗学研究の第一人者であるエッセイスト・みやこうせい氏の案内でウィーン&ルーマニアの旅をする幸運に恵まれたのは何年前だったか…今回の試写会でも1週間前にルーマニアから帰国したばかりのみや氏と偶然に隣席に居合わせた幸運。
「憶えてますか?ほら、マラムレシュ」「ああ、旨そうなツイカだ!」
また行きたいよお。靴職人に頼んだブーツを取りに行きたいよお。

劇場公開は8月11日から渋谷のイメージフォーラムで始まります。
You Tubeで予告編抜粋シーンが観れます。

絶対に観てください。心に突き刺さります。
サントラもいいんだから。


(23:29)

2007年07月22日

b3cad577.jpg名前はBi-Kidude(ビ・キドゥデ)
ターラブの女王と呼ばれる歌手。
薬草治療師で成女儀礼の担い手。
細い小さな身体に反骨の精神。

10歳のときから歌い続ける
推定年齢95歳のタフな女性。

「アタシは酒を飲んで、タバコを吸って、
 スピーカーなしで歌うんだ」

07年7月19日「ザンジバル島の大衆音楽・ターラブ」渋谷公会堂。

大きな太鼓を叩きながら歌う姿に崇高な光が射しておりました。
はっきり言って他の演奏者はどうでもよくて、終始彼女に釘付け。
存在自体が美しい。完全なる魔女。

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プランクトンのHPにある親指ピアニストのサカキマンゴーさんが取材した『ターラブの女王「ビ・キドゥデ」インタビュー』を読むと、その生活振りと素晴らしさが覗けます。

「さて…聴きなさい。ターラブの話をしよう。アタシは10歳のときから歌ってるんだ!昔はね、ベールで顔を隠して、夜中12時ごろから明け方4時ごろまで室内で隠れるようにして歌っていたもんさ。最近は、夕方から、外でバンドとともにコンサートをするようになったね。オヒネリが行き交ったりしているし、今のターラブは昔とはだいぶ違うよ。子どものころは、港にアラブからやってきた船がいっぱい来ていたからね、出かけていっては、ドゥンバク(アラブ起源の片面太鼓)やなんか、いろんな太鼓を教えてもらってたんだ。」

You Tubeで見つけた映像『As Old As My Tongue』←これ凄いわよ!
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ビ・キドゥデ『ザンジバル音楽の記念碑』というCDも出てます。



(14:13)

2007年07月18日

001e7cf0.jpg
昨年の秋に豪華絢爛な花を
咲かせた柱サボテンちゃん。

今年は子供がプックリコン。
少しずつ大きくなってます。

これからいったいどんな姿
になってゆくのでしょうか。

乞うご期待!


昨年秋に花を咲かせてくれたときの大興奮日記はこれでございます。



(17:53)

2007年07月16日

e502b39f.jpg
先月末頃、あまりの生育ぶりに
ついてけず、太い幹のところで
切断してしまった山葡萄ちゃん。
本日、その後の様子を見てみて
びっくり仰天。

ゼリー状のナニかがとろりんこ。
台風雨にも負けずにとろりんこ。
しかも新芽と蕾。またもや感動。

植物…やってくれます。KOです。

(02:47)

2007年07月14日

761187c9.jpg
こんとこずっとハマってた
海がテーマの人魚&魚&島系
刺繍作品は完成!に至って
洗濯をしたら、酷い色落ち。
で、涙涙の刺し直し。号泣。
それが遂に完成!したので
余力で白シャツに刺繍です。
懲りない性分というわけで。

弾いてるのはパラグアイの
民族楽器で有名なアルパ。
のつもり。

スペイン語で「ハープ」のことを「Arpa アルパ」と言い、「インディアンハープ」とも呼ばれているその楽器は、ヨーロッパからスペイン人によって南米に持ち込まれ、メキシコ、ペルー、チリなど中南米各地で改良発展し、それぞれ独自の奏法が工夫されてきた楽器だそうです。

私はMexicoで知って、美しい音色とドンとした存在感が意味なく好き。
小型ハープを弾く人魚の絵はよく見るけど、こっちのが豪勢でおトク?
んなことないか。それに理由なんかはどうでもよくて…

ちょっと楽しい気持ちになれる夏の服が出来ました。
はやく着て歩きたいです。

(00:30)

2007年07月11日

1358fabe.jpg←昨年撮影したカエル画像

今年もまだかと待っている
可愛いヒキガエルちゃん。
道路では挨拶したんだけど、
家には来てくれそうにない。
やっぱり減ってるのかな?
家の建壊しが頻繁だものね。

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昨年2006年6月21日の日記より
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我家の狭い庭にヒキガエルがやってくるのが毎年春の恒例で、 寂しそうな後姿で出て行くのが毎年秋の恒例だった。
今年は梅雨入りしたのにちっとも来てくれない。
どこかで工事?それとも出入りできない状況になったん?
あのボテッとした動きが好きなのに。
芋虫を割箸で食べさせるのも好きなのに。

引っ越した年、ミドリガメのこどもを池に放していたら、 デカいヒキガエルにパクッと食べられてしまった。 皆は嘘だと言うけれど正真正銘本当の話。 あのカエルは自分より小さければ鼠だって食べるそうよ。

本日帰宅中、小さな公園にヒキガエルが7匹も出揃っていた。
ので、体長10cm程度のお子様1匹誘拐してまいりましたー。
我家の庭に放すと、池を出たり入ったり…たった20分の間に 8回も繰り返し、庭の隅々を観察して回り、私の動きにビビり、 石の上に登り…わーいわーいな感じ丸出しで可愛いのなんの。
たーんと虫たちを食べておくれね〜。

そういった案配で、本日夜中、また同居人が増えました。
今夜か明日、雨が降るのでしょう。
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やっぱ誘拐はいけませんね。
カエルの来ない我が家の今年の池は、ヤゴの住処となってます。
自然はどんどん勝手にやってくれ、がんがん私を楽しませてくれる。
水草の花は例年通り満開でございます。

(12:39)

2007年07月08日

0814d300.jpg
本日はかねてからの重荷だった
「朗読」が終了! ふへーっ。
慣れないことやると疲れるけど、
疲労に比例の達成感もあるから
不思議…旨い下手は別問題で…
おほほほ。

その後、敏也さん講師による初のスクラッチボード製作。
面白かったあ〜マジ。
画像は7月7日の授業で作ったもの。どうですか?
タイトルは「食べる奴も食べられる奴も何だかシアワセ」。
今度はこの方法にハマりそうです。ああ…

小林敏也さんの宮沢賢治絵本原画展はまだまだ続きます。
次回の朗読は青木裕子さんの「オッペルと象」。
青木裕子さんってこの人 ↓
http://cgi4.nhk.or.jp/a-room/aroom.cgi?i=4

お時間ある方は是非!です。

(00:48)

2007年07月07日

eb945a43.jpg
あんまり神秘的なので、私も
載っけちゃいました。
7月7日にふさわしいかな?

NASA ハッブル宇宙望遠鏡で
去年撮影したフェリクス星雲
という星の終焉の姿。
3000年に1度と言われている
大変珍しい現象だそうです。

「神の目」と呼ばれ、見つめる者に多くの奇跡が訪れるという説も。
見るものがこれを信じる信じないは関係なく7つの願いが聞き届けられ、この知らせを「その人の願いが叶いますように」と思いを込めて大勢の人にシェアするといいとか。7日までが最も強いパワーだそうで、自分だけで独り占めしないこと、だって。

そんなことはともかく、ただ宇宙。素敵。それだけ。

調べてみたらこんなふう ↓
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フェリクス星雲は、水瓶座にぼんやりした緑がかった雲として双眼鏡で見ることができるそうです。
太陽のような星の寿命の終わりにつくられる惑星星雲(恒星の星雲)の最も近い例で、宇宙に放出される星の外の気体が私達の視点に現れます。
残っている中心星の核は白い矮星になる運命にあり、とても精力的な光で白熱しています。そして、以前に噴出した気体が蛍光で発する原因になります。
フェリクス星雲は専門的な名称としてNGC 7293を付与されていて、水瓶座の星座の方へおよそ650光年離れておりその範囲は、およそ2.5光年にわたります。
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動画も見ることができます。おもしろ。



(01:28)

2007年07月05日

91444af6.jpgパロル舎の超素敵な絵本で有名な
小林敏也さんが、今まで手掛けた
宮沢賢治の絵本原画の一部を展示。

期間中、なぜかしら私が朗読を…。
敏也さんとスクラッチ画の体験をし、
同日の原画スライド上映会に沿った
朗読のイベントです。
作品は『黄いろのトマト』。
…心臓が口から出そうです。

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『ポラーノの広場で賢治童話の演者たちに遭う』
 画本 宮沢賢治原画展

 期 間:2007年6月26日(火)〜7月22日(日) 月曜定休
     11:30〜23:00(日曜は18:00まで)
 ところ:space&cafe ポレポレ坐
     164-0003 中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル1F
     Tel:03-3227-1405(ポレポレタイムス社
     
******************************
 期間中イベント

☆「ワークショップと幻燈会」 7月7日(土) 14:00〜
  参加費:ドリンク付・材料費込 2300円(要予約)
  *スクラッチ画をひっ描く 講師:小林敏也
  *幻燈『黄いろのトマト』 朗読:山福朱実
 
☆「幻燈会とおまけのお話」 7月20日(金) 18:30〜
  参加費:ドリンク付 1500円
  *幻燈『オッペルと象』 朗読:青木裕子
  *トーク 名取弘文×小林敏也

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小林敏也さんは素敵な絵本を創り出す魔術師です。
一緒にスクラッチが体験できるなんて…こんな機会は逃すまじ!
是非あそびにきてください。

(01:09)

2007年07月02日

e97a25e3.jpg
こんとこずっと刺繍やって
ます。コツコツちくちく。
いったいいつ完成するのか
ちっともわからず闇の中。
その興奮たるや…ふへへへ。

←この画像は現在進行中の
 刺繍作品の一部。

地道そのものな作業です。
くそ暑い夏が来るってのに。


だいたい私は辛抱性がなく、何でもスグに結果が見たい!
だから、勢いつけて突っ走る。
仕事も生き方も、ほとんどそんな有様でした。

が、木版画生活が始まってからというもの、「じっくりコツコツ」やる癖がつき、しかも意外に性に合ってるとわかったりなんかして、自分事ながら驚くばかり。

ハマり込んだらやめられないのは幼い頃からの癖のまま。
粗い下絵しか描かないので、ちくちくやってるうちにどんどん増殖してしまい、収集不可能気味になってきました。いかんいかん。
布の大きさが決まってるのがせめてもの救いです。

それよか仕事!行かなきゃイベント!
でもまだ指先がちくちくしたがってる。ああ…




(01:29)

2007年06月27日

35749353.jpg
現代美術家・秋山祐徳太子
&祝額画家・美濃瓢吾…
この妙な関係の二人が贈る
摩訶不思議な展覧会。

『ブリキ男と招き男』

7月3日から
有無を言わさず堂々開催!


←コレは美濃瓢吾画伯の絵。
 お題は『水芸』。


美濃瓢吾画伯と出会ったのは、かれこれ15年ほど前のこと。
浅草の木馬亭でピーナツ売りをやりながら画業に勤しんでいる頃です。

木馬亭裏の3畳ほどの鰻の寝床で、生活&創作を混沌と快楽の渦中で展開しており、もうそれだけで尊敬に値するのですが、日記には書けないくらい数々のエピソードを産み出し続け、知り合った我々全てを笑いの渦と安堵の気持ちに浸らせてくれました。
その頃の生活を描いたエッセイ『木馬館日記』は最高に面白いです。

誰かが言った「美濃くんはトランプで言うとジョーカー、数で言ったらゼロ」が、付き合う日を増すごとに真実だと実感。彼がこの世に居てくれさえすれば全てOKだということもわかってきました。私的には男女の機微も愛憎も知ってる「実在の寅さん」。頼れる美女の妹ってのも本当に居るんだから唸っちゃいます。
そんな美濃さんが紹介してくれた秋山さんは、これまた凄い。経歴は出会ってから知ることになったのですが、人間、というか…地球の生物とは思えませんです。

そんな二人はとっても仲良し。なんだか少し理解できます。

過激個性の二人展です。
私は初日に顔を出すつもり。うへえ!また笑い皺が増えるなあ。

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☆『ブリキ男と招き男
秋山祐徳太子、美濃瓢吾 二人展

と き:7月3日(火) 〜 22日(日) 12:00〜19:00(最終日17:00)
    7/9(月)&7/16(月) 休
ところ:ギャラリーKingyo
    113-0022 東京都文京区千駄木2-49-10
    Tel:050-7573-7890/Fax:03-5815-7814 (担当 扇谷)  
    千代田線 根津・千駄木 両駅から徒歩7分
    
*7/7(土)18:00頃から鈴木常吉さんが投げ銭ライブをやるそうです。
「みの君」という歌もあるんですよお。

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☆美濃瓢吾(みの ひょうご)
1953年大分県に生まれる。立教大学経済学部経営学科卒業。
出版社退職後、画家平賀敬に師事。三十代を浅草木馬館で過ごす。
ピーナッツや丸煎餅を売る傍ら、福助・招き猫・大入看板画といった、いわゆる「祝額」を描く。最近では「浅草人間絶景論」と銘打ち、近未来の活人画(人間マジック)または見世物もどき浅草版「洛中洛外図」世界へと筆を進める。
さらに仲間たちと「行商美術」を名乗り全国津々浦々を美術徘徊。
著書に『浅草木馬館日記』。

(05:16)

2007年06月25日

85dfa60b.jpg←これは北九州市の新しい
情報誌『雲のうえ』第3号。

表紙の絵や字が素敵でしょ。
知人の紹介で知人になった
牧野伊三夫画伯の手がける
北九州発の粋な雑誌。

スターフライヤー機内及び
空港カウンター、
青山ブックセンターなどで
配布されているようです。

私の大切な親戚的先輩である上野朱さんの紹介で牧野伊三夫画伯と知り合うことができ、スグに『雲の上』創刊号を送って頂きました。拝見した途端に味わい深くて可愛い字や絵の虜になってしまい、唐突に展覧会に伺って深夜まで呑んだくれたのは昨年末だったでしょうか。
その呑み…お互いの知人がリンクしまくっていることに激しく驚いたせいなのか、翌日の二日酔いも激しかったと記憶しています。

さて、今号の『雲のうえ』に我が実家の山福印刷が取材されています。これも東京の友達に聞いて知ったので、ひっくり返るかと思いました。
ちょっと照れくさいんだけど、せっかくだから抜粋紹介します。

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『雲のうえ』第3号
特集/おとなの社会見学「君は、工場を見たか」
この街の仕事。

山福印刷
 若松に、北九州の風物を描いた『付録』という名の本を自費出版された印刷所があるというので訪ねた。
 今は亡き創業者の山福康政さんが身近な人や風俗について手描きで文章を書き絵を添えて作った、北九州では伝説のように語られている本だ。その印刷所はまた「裏山書房」という出版社でもあるらしい。隣町筑豊で『追われゆく坑夫たち』などの著書を遺し、炭鉱の記録文学者として名高い上野英信氏も、ここへ足しげく通ったという。
 電話で伺った番地へ行ってみたが、それらしい看板が見当たらない。車で周囲をぐるぐる廻って、ようやく住宅地の細い路地に発見することができた。知らない人は、おそらく決してたどり着けないだろう。来る人を拒むかのような佇まいにしばし緊張したのだが、玄関に現れた康政さんの奥様の緑さんとご長男で現社長の康生さんは、実に飾らない慎み深い人たちで、その笑顔にほっとした。
 『付録』というタイトルは、康政さんの本業はあくまで印刷業で絵や文章はいわば余技であり、本業の付録であるという気持ちからつけたとのこと。康政さんは学校の印刷物や句集などの印刷を仕事として請け負い、表紙や誌面の余白に自作の絵をつけたりしたが、決して画料は請求しなかったという。そして「裏山書房」の名は「ここの裏に高塔山があるから」つけられたのだそうだ。
 「上野先生は大変な酒豪でいらして、ここで主人を相手によく飲んでいらっしゃいました。主人はお酒が飲めませんで、お湯にほんの数滴焼酎をたらして、それで酔っぱらうんです。いろんな話題があったようですが、何の話をしていたのか…」
 あのころは仕事が楽しかった、と緑さん。一方で僕はふと、康政さんの生き方に家族はずいぶん苦労されたのではないかと心配した。ところが後を引き継いだ康生さんも、父と同じく無償で絵を描いているという。

 儲けることよりももっと愉快な生き方があるのだと語りかけてくる山福さんの仕事。僕はこの頑固な感覚に北九州人としての親しみを感じ、またものづくりのしたたかな魂を見せつけられたのであった。
                         (牧野伊三夫)
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*本文は遊生染織工房さんと一緒に書かれてましたが、勝手に山福印刷に触れているところだけ抜粋しました。牧野さん、すみません。
そしてあんな僻地に訪ねてくださって…ありがとうございました。

☆『雲のうえ』の情報はここ↓
http://www.city.kitakyushu.jp/pcp_portal/PortalServlet?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=16176



(19:30)

2007年06月23日

cce1ba5b.jpgポットで購入した山葡萄を
地植えして5年経過した夏。

←これは昨年夏に撮影した
 屋根の上の様子。

覆い尽くされた緑の海原は
溜息の出る美しさです。

この大量の緑のお陰で室内温度は確実に下がって快適生活なのだが、
しかし…手間がかかる…

初年。
1階の庭に定植した途端にグングン伸び、瓢箪を育てるつもりの場所だった2階のベランダは完全に占拠された。

2年目。
山葡萄は屋根に上がり、隣家の屋根にまでツルを伸ばすようになったので、ベランダの柵によじのぼっての剪定を余儀なくされた。

3年目。
隣家へ伸ばすツルは切っても切っても追いつかない。屋根の上を覗いて見たら、まるで畑のような有様。
屋根に登る方法を暫く思案し、思い切って登っての剪定。 ご近所さんから「気をつけてくださいよー」とお声が掛かった。

4年目の昨年。
既に腹を括っていたので曇りの日を選び、決死の覚悟で屋根の上に登った。ら…一面の山葡萄畑。暫し呆然。 剪定は働きづくめで軽く3時間。45リットルのゴミ袋にぎゅうぎゅうで30杯ほどの凄まじさだった。

そして本年。
夏本番はまだ先だというのに嫌な予感がし、恐る恐る屋根の上を覗いてみて愕然。隣を含む約30畳ほどの屋根の上が満杯の山葡萄海原と化しておりました。あ〜もう限界。

屋根に登るのは至難の技。 特に降りるときは激恐で、これで私も終わりかと毎回思う。
今年は山葡萄との夏の格闘はごめんだわと、高さ3mで切断を決意。
来年の新芽を楽しみにしながら、大量の蔓&葉を片付けるのだ。
あの量を…ですよ。ひぃ〜

(11:47)

2007年06月21日

0a6e0e66.jpg
木版画の道具を教えてくれた
木版師匠・沢田としき先輩の
素敵な展覧会が始まります。

木版の板を彫って着彩する、
独特な方法で創られた素朴な
風合いのWOOD CUT PAINT。

そのシリーズを中心とした
新作品を展示するそうです。




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☆沢田としき 個展『YUI de JOY』

 と き:2007年6月25(月)〜30(土)
     11:00〜19:00(最終日17:00)
 ところ:space YUI(スペースユイ)
     107-0062 港区南青山3-4-11 ハヤカワビル1F
     Tel :03-3479-5889 地図

 YUIでの展示風景
 出血大サービスのクリ8スナップ

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としき画伯の作品を初めて目にしたのは『ジャンベフォラ--聖なる帰郷』というジャンベ奏者のドキュメンタリー映画ポスターで、絶対アフリカの人が描いてると思い、食い入るようにポスターを見てたら「SAWADA」のサイン…え?日本人?
そして絵本『アフリカの音』に出会い、ご本人に出会える幸運にも恵まれ、ジャンベ奏者として一緒に遊ぶこととなりました。←これはとっくに解散した伝説のお遊びバンド『ZUKING BAND』(スズキコージ&最上川エミリィ&AYUO&HONZI&沢田としき)のことで、私は裏方で会計係をしてまして…楽しかったあ。

師匠の絵はアフリカに留まっているわけじゃありません。
どんなモチーフであっても精霊や天使を呼び寄せるオーラをぶんぶんに放ってて、いつ見ても心が洗われます。癒されます。ありがたいです。

是非是非是非是非…お出掛けください。


(00:32)

2007年06月19日

b03edfca.jpg
敬愛して止まない大先輩の新刊
が届きました。
表紙からスパーンと心に刺さり、
身体がぞわぞわ、涙がじわじわ。
何度も何度も眺めています。


 みやこうせい 写真・文
 『羊と樅の木の人々
  マラムレシュ写真集 
  TRANSYLVANIA抒情
  未知谷 刊/¥3000

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ルーマニアの僻陬マラムレシュ
日本人としてはじめて同地を訪れて40余年――
ここには原ヨーロッパの風景
数百年前の中世の風俗・習慣・生活様式
なにより掛け値なしの笑顔の人々がいる
『ソクーロフ』『ノルシュテイン』に続く、写真集三部作完結!
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何といっても人間である。ルーマニアの農牧民に会うと、
にんげーん! と大声で呼びたくなる――(みやこうせい)
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私はこの本を開いて「にんげーん!」と叫びました。
写真だというのに、まるで絵を見ているようでした。
この美しい秘境の地に長年通い続けたみや氏の歩みと出逢いが、どれだけ素敵なものであったかダイレクトに伝わってきます。

人間の暮らしの原風景なのか…
10年ほど前(現在考えるとなんたる幸運!)、みや氏が行くマラムレシュの旅に同行でき、写真集の中のいくつかの場所は、私にとっても懐かしい風景となっています。
が、そんなことは全然関係なく。
行ったことがあってもなくても、その場所その写真に深い郷愁を憶え、モノクロなのに鮮やかな色までも見えてしまうのです。
そしてその魅力にぐいぐい引き込まれるうちに、私の中に清々しい風が吹くのを感じました。

美しく愛に満ちた本で、想像力をめちゃくちゃ掻き立てられます。
大切な思い出と時間を惜し気もなく見せてくださった「みやこうせい」という偉大な表現者に、幻のツィカで乾杯!
ミシトー!


(00:48)

2007年06月17日

14c0ca5f.gif
『絵本作家の版画』と題した
版画展に参加出品することになり、
慌てて過去作品を額装しています。
DM葉書でいうと左下の版画が私の。
お題は『花束』。

場所は京都で5〜6点くらいの出品。
6名の作家の作品が並ぶそうです。

お近くにおいでの際は、ふらりと
寄ってみてください。

京都…私自身が行きたいよお。

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SERF-SO 版画展『絵本作家の版画』

と き:2007年7月3日(火)〜15日(日)  但し7/9(月)は定休日
    11:00〜19:00(日曜&最終日 〜17:00)
ところ:SERF-SO アートギャラリー
    602-8314 京都市上京区六軒町通今出川上ル佐竹町125
    TelFax:075-465-7577
作 家:アカサカヒロコ/石井聖岳/ささめやゆき(細谷正之)/
    田中絹代/つよしゆうこ/山福朱実

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関西圏の方々…どーぞよろしくお願いいたします☆


(15:16)

2007年06月13日

78061c9b.jpg
画像は昨年収穫の桑の実など。
これで小瓶果実酒を漬けました。

我家には桑の実、キイチゴ系が
赤2種、黄色1種、黒1種…と、
あちこちに4鉢育っています。
ささやかに実るのが凄く嬉しい。

植物の恵みはどこまでも優しい。
植物は無償で幸せを配ってまわる
地球上最高に素敵なひとたちです。




数ヶ月前、都内某所高架下の空地に茂っていたアザミの子どもと出会い、そこを通るたびに姿を愛でながら成長を見守っていました。
庭でも山野でもなく、閑散とした空地に唯一勢力を広げたアザミの群生は、呆れるほど大きく逞しく育っていったので、蕾の頃に記念写真を撮るなどして、開花をとても楽しみにしていたのです。
が、やっと開花をはじめたばかりの今日の午前中、根元からバッサリ。

この時期に「雑草」を抜くのは、それは「仕事」でしょう。
だけど彼等は邪魔にもなってなかったし、何ひとつ人間の害にならない状態で生きていて、コンクリートの殺風景な空間に生命の彩りを添え、人間に無償の貢献をしてくれていた。ただそれだけだった。
なんでかなあ。なんでそんなことができるのかなあ。
切なくて悲しい気分になりました。

あちこちで馴染みの木が根こそぎ抜かれたり切られたりしています。
人間との共存で仕方ないとわかっていても感情が納得できない。
あ〜あって感じです。

惨殺されたアザミたちに黙祷。
彼等が草原や山いっぱいに咲き群れた誇らしい姿をイメージすることで、ささやかにでも弔いの気持ちを伝えられたらと思います。

これを読んでくれた皆さん。
止む終えない事情があって植物を殺す場合は雑草も然りで、せめて心の中でだけでも声を掛けて欲しい。今までありがとうと感謝の気持ちを伝えて欲しいなあと思います。お願い。




(12:54)

2007年06月06日

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昨年6月に作りまくったゴキブリ除け
ホウ酸団子。
練り練りガイコツダンゴ約200個!
の画像はなかなかではないですか?
コレ、近隣に配りまくりました。

今年は多忙でガイコツ型を作る時間
などないので、せめて画像だけでも。
今回は迫力ないけど、クッキー型で
手を打ちます。くすん。

で、このドクロは結構な効果があり、
飛び入り系以外、あいつらに泣かさ
れることが長年ほとんどありません。

レシピは以下の通り。
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同量のホウ酸と小麦粉を混ぜ、水で緩めて形を作り、乾かす。
*ドクロ型は時間と忍耐力がいるのでお勧めできません。
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東京での一人暮らしを始め、狭い部屋でのゴキ格闘の悲惨さを痛感した私は、どんなものでも手作りしてしまうばばちゃん(母方の祖母です。秋田の人なんで「ばば」と呼ばされまして、その感じがかなり気に入ってました。)に、ゴキブリホウ酸団子の作り方を教わりました。
それからずうっと、まるでゴキ除け祈願のおふだのような心持ちで作り続けておりますが、いつの間にやらのここ十数年は私的趣味の進化形で(食うなよ!という意思表示の気持ちも込めて)ガイコツ型。
ゴキブリには頭骸骨が無いので理解不可能でしょうが…ごめん。

小麦粉はゴキの大好物なんだそうで、さらにゴキ好物の刻みタマネギを混ぜる方法もあるけど、日持ちが悪いので却下。
安上がりで簡単、人畜無害、廃棄も簡単。
是非やってみてくださいな。



(19:30)

2007年06月05日

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昨年のドクダミ茶をやっと飲み終え、
今年摘んだ新茶を煎れてみた。
ほのかに甘い、あのドクダミ特有の
病み付きになる香り。
幼少の頃から夏はずうっとこの味。
緑という名の母の味。う…たまらん。

ちゅうわけで、ドクダミについて調べた昨年の日記から。

名前の由来は「毒溜め」=ドクダミ独特の臭気から、毒が入ってるんじゃないか?といって呼ばれるようになった、とか「毒矯み」とか「毒痛み」とかとか。 「魚腥草(ぎょせいそう)」とも呼ばれるなんて…
1ミリほども知らなかった。
万病に向く薬草として「日本薬局方」にも記載されており、血圧を下げ、殺菌作用で蓄膿症を改善、利尿作用で便秘改善、細胞組織を保護し、血液循環を良くし、神経痛、動脈硬化、高血圧、アトピーなど、た〜くさんのことに効果があるとされる。
肌を白くし、シミを防ぐ効果も!フガー。
臭いの成分に強い抗菌性や抗かび性があるから外傷にも効くって。

そんでもってあの白い部分は花じゃないって知ってた?
あれは苞で、花は真ん中の黄色い突起したとこ。驚いた。
誰が考えたのか、花言葉は「白い追憶」。ふうむ。

*基本的には干した葉茎をお茶にして服用。
*胃痛、十二指腸潰瘍…青汁で服用。
*化膿、擦り傷、靴擦れ…生葉をよく揉むか、火で炙って湿布。
*水虫…生葉を患部にすり込む。
お風呂に入れたり、生葉を天婦羅で食べたりもできる。
種類は違うみたいだけど、ベトナムでは香草として生で食べてた。
日本のより香りが優しかった記憶。

せっかくあちこちに生えていて、しかも花の咲いた時期に収穫した「花ドクダミ」が薬効最大なんだから、もしまだ未体験な方は絶対やってみてくださいな。
今が収穫時ですぞーう。

写真が面白い白岩先生の植物教室「ドクダミ」



(00:29)