2011年06月07日

      
110521バレンueda1
予告もなしに小包みが届き、
開けて悲鳴を上げました。
送り主は上野朱さん。中身は
超ごっついバレンです。
興奮しながら手紙を読むと、
これは故・上田博氏の遺品の
手造りバレンです、と書いて
あるではないですか!ぎゃ〜
それをなんで私なんかに?

朱さんが山福にあげたいから
と奥様の昭恵さんに断って、
快く分けていただいたとか。
信じられない…
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上田博氏は1952年から採炭夫
として働き、炭鉱で文芸雑誌
を出版していた上野英信氏や
千田梅二氏と知り合ってから
木版画を始めたそうです。
生涯に渡って絵描きであった
氏は、木版画だけでなく水彩
や油絵も発表していますが、
木版画の大作は物凄い迫力。

1985年作の木版画一部分 →
『カッペ採炭』74×168cm
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← 1960年作の油彩画一部分
 『村』91.3×116.5cm

炭鉱の前は下駄を彫っていた
という上田氏は刃物の扱いが
半端じゃなかったようです。
下駄彫り職人→採炭夫という
だけで迫力十分。氏のバレン
は、通常和紙を張り重ねて作
る当皮が、な、なんと鉄板。

早速摺ってみると、持ち手の
太さに指が回らず、超ド級の
初体験の重みに腕はダルく…
嗚呼〜肉体労働者系バレン!
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中のバレン芯がどんなふうに
出来ているのか見たいけれど
それは先のお楽しみです。
ちなみに私の手作りバレンは
一番大きくてもこんな華奢 →

出来上がるまでに最低3ヶ月は
かかる本バレン。それも作家
の大切な遺品を譲り受けるこ
とになるとは…先輩と言うの
もおこがましい身だけれど、
大先輩諸氏に恥ずかしくない
ように、一層気を引き締めて
摺り続けようと思いました。


上田博さんと奥様へーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 この貴重なバレンはつぶし用として長く大切に使わせていただこうと
 思っています。私なりに精一杯頑張るので見守っていてください。
朱さんへーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 こんな素晴らしい驚きの贈り物…本当にありがとうございました。
 (ひよどり印のさくらんぼジャムは最高です♪)







(01:17)

この記事へのコメント

1. Posted by やまもも。   2011年06月11日 00:36
うえだひろしさんの版画、いいですねえ。
我が家にも2点ほどあります。
落葉松林のと抽象画。
力強いのは、そんなにごっついのを使われていたから
でしょうか。でも優しい方でした。
田川美術館嘉麻市の織田廣喜美術館と山本作兵衛さん
の原画展を企画されていますが、うえだひろしさんの
遺作展を開きたいですね。
2. Posted by akemita   2011年06月12日 01:23
上田さんの版画をお持ちなんですね!いいなあ。
是非とも遺作展を企画してくださーい。

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