2012年07月07日

      
1206夏庭冬庭72

 2012年6月25日〜7月7日/青山 ギャラリーMAYA
 グループ展『グリム童話の女性たち - その二百年の秘密 -』出展作品

 題 名:『夏の庭と冬の庭
 手 法:木版画
 サイズ:320×230mm

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『夏の庭と冬の庭 Von den Sommer- und winergaren』はグリム童話初版
に収録、決定稿第7版からは削除されている作品。

商人が市へ出かける前に3人の娘に土産は何がよいか聞き、3番目の娘が
バラを1本欲しいと言ったが手に入らない。悩みながらある城の前を通り
かかると、その庭は半分が夏で半分が冬だった。夏側の垣根がバラで一
杯なのを見て喜んで1本摘み、馬に乗って先へ行った。
暫く行くと何かが追いかけてくる吐息が聞こえ、振り返ると大きな黒い
獣がいる。獣はバラを譲る代わりに娘を妻として自分によこすように言
った。商人は現実にはならないだろうと考え、申し出を承諾した。
1週間ほどして家族が食卓についていると黒い獣が娘を迎えに来た。3番
目の娘は泣きながらさらわれていったが、美しい城の中で一緒に暮らし
ているうちに心惹かれ、本当に獣が好きになっていった。
あるとき、家族のことが不安になった娘は1週間で戻る約束をして帰郷し
た。家に帰ると父親が病気で倒れていて、再会はできたが持ち直すこと
なく死んでしまった。葬儀を終えて姉妹は慰め合い、娘が獣のことを思
い出した時には1週間はとっくに過ぎていた。
獣のもとへ戻ると城は黒い紗がかけられていた。獣の姿は見当たらず、
娘は何倍も悲しくなった。
あるとき庭にキャベツがひと山積まれているのに気がつき、山を崩すと
黒い獣がキャベツの下に横たわって死んでいた。娘は素早く水を持って
きて獣に休みなくかけ続けた。すると獣は立ち上がり、あっという間に
美しい王子に姿を変えた。城の黒い紗は剥がされ、ふたりはいつまでも
共に幸せに暮らした。

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(00:07)

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