2012年09月09日

      
1209キジバトカバー01

絶版だった上野晴子 著『キジバトの記』が新装版で出版されました。
著者の晴子おばさまは、私の両親が敬愛していた上野英信さんの奥様。
1997年8月27日に満70歳で旅立たれ、翌98年1月、書き溜められたエッ
セイを1冊にまとめ、その頃はまだ存命だった我が父が経営していた裏山
書房が山福印刷製作で発行。発売は福岡の海鳥社さんでした。
それから15年経って海鳥社さんが新装版を出版することになり、ご子息
の朱さんの意向で、光栄にも私が装幀をさせて頂くこととなりました。

1209旧キジバト1← 初版『キジバトの記』裏山書房
 装幀は父・山福康政によるもの。
1209キジバトカバー2

新装版『キジバトの記』海鳥社 刊 →
装幀は娘・山福朱実でございます。


火山絵本の製作が佳境に入った頃に依頼連絡が来たので、少し作業を待
って頂いていたのですが、お盆が近づいてきた辺りからソワソワとその
ことばかりが頭に浮かび…ある朝目覚めてエイヤっと、何かに取り憑か
れたように彫りまくり刷りまくり…堂々、お盆前日に完成!
これはもう、晴子おばさまと父に促されたとしか思えません。

文字や微調整等は海鳥社の西俊明さんにお任せして、ようやく数日前に
見本を手にするところまで漕ぎ着けました。発売は来週。かな?
本当は晴子おばさまの命日8/27に間に合わせるべきだったのですが…う
ぅ…心残り。が、たまたま上京中だった母と共に、上野先生と晴子おば
さま、朱さん、父、そしてあの時代のあの頃の、元気だった方々の思い
出話に花を咲かせる貴重な時間を持つことができました。
不思議で素敵なオトナたちに囲まれて育った子どもの頃の状況を振り返
り、その恵みに感謝だわ!ずっと大切にしなきゃ!と、しみじみ。
今回の装幀は様々な意味で、とっても誇らしい仕事となりました。
朱さん、西さん、本当にありがとうございました m(_ _)m
そして晴子おばさま、お父さん…見守っていてくれて嬉しかったです♪



(16:50)

この記事へのコメント

1. Posted by kawakami   2012年09月10日 09:45
お父様と朱実さんのふたつの装丁が並んだ写真はほんとうに
素晴らしいと思いました。
お父様のほうの質素で凛とした美しさと、朱実さんのほうの、
なんというかプリミティブな生命力を感じさせる樹上のキジ
バトは、それぞれ作者そのものとも感じました。
素晴らしい人たちとのつながりの中でまっすぐに生きてこら
れた朱実さんの、その幸せに応えようとする努力にはいつも
励まされる思いです。
暑い中、お疲れ様でした。
2. Posted by akemita   2012年09月10日 10:28
kawakamiさん、いつも嬉しい言葉をありがとうございます!
わがまま言って戴いた樹の栞、もったいなくて飾っているの
ですが、この本にとても似合いそうなので、今の標本のよう
な形を崩して、どれかひとつ挟んでみようと思っています。
栞、もしもまだあったら譲っていただけませんか?←ヒドい
ですね、すみません m(_ _)m
…朱さんにも使っていただきたいなあと思ったりして。
3. Posted by kawakami   2012年09月10日 11:13
いいですよぉ。喜んで送ります。
新しい樹種も作りますので、しばらくお待ちください。
あんなものでよかったらたんと使ってください。
朱さんにも使ってもらえたらうれしいです。
「父を焼く」は愛惜こもった文章を読み飛ばすのが惜しくて、
ほんとうにちびりちびり、いまやっと7割ほど読んだところ
です。読むたびに忘れかけていた大切なものを思い出させて
もらっています。
もし朱さんに贈られることがあったらどうぞよろしくお伝え
くださいませませ。
4. Posted by akemita   2012年09月10日 11:42
やったあ!わがまま言ってみるもんだわ〜うふふ。
ほんとにどうもすみません。こんな性格で。
だけどあの栞、樹の表情が素敵で、そもそも樹が好きな私と
してはヨダレもの。新しい種類も楽しみです!嬉しい♪
いただけたら朱さんにも必ず転送しますから〜だから私用の
もちゃんとくださいねっ。取り引き成立!v (゚`∀´゚)ノワーイ♪

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