2014年10月27日

      
眉屋私記
海鳥社
新装版眉屋私記
上野英信 著
2014年10月刊行
4.860(本体4500)円


ご子息の上野朱氏が
『眉屋私記』再販に
あたっての装幀をし
て欲しいと依頼連絡
をくださったとき、
傍にいた母が即座に
「畏れ多いからやめ
なさい!」と震え、
少々考えて「ほかの
人には任せたくない
のよっ」と鼻息荒く
引き受けることを決
めてしまった私…


というドタバタ開始から半年以上が経過して、つつついに!堂々刊行!
デザインはいつもお世話になっている恵比寿屋さんにお願いしました。
潮出版社からの初版の装幀は田村義也氏による、布張り特色&箱入りの
うっとりするような素晴らしい豪華本で、コスト的にもそれに近づくの
は無理だったのですが、改めてじっくり読んだ私のイメージがそれとは
少し違うものだったので、初版本の装幀に影響されることなく、素直に
自分の感じを出すことができたような気がします。
作業をあたたかく見守ってくださった皆様に心より御礼申し上げます。

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上野は「事実は小説よりも奇なり、というが、あまりにも話ができすぎ
ているので、私が作り話を書いているのでは、と思われないか心配だ」
と話していた。また「一メートルでもよい、想像の羽を伸ばしたいと思
うのだが、やっぱり事実にはかなわない」とも語っていた。……
移民と辻売りという近代沖縄の底辺を貫く二つのテーマによって、そこ
に息づく民衆の姿を映しだしたのである。初版が刊行されて後、多くの
評者が「沖縄の近代史に初めて路地裏のアンマーたちが登場した」と評
したのもこのためであった。それも顔の見えない「へのへのもへ」の民
衆像ではなく、名前を持ったひとりひとりの人間をとおして描き出され
た。眉屋一族の歴史は、近代の沖縄民衆の体験であり、歴史であった。
                (本書「解題」三木健氏執筆より)

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関連書籍の装幀もいくつか手掛けさせていただいています。
朱氏曰く「一家もろとも」…光栄すぎて頭がどうにかなりそう…T∀T

*新装版『キジバトの記』上野晴子 著/海鳥社/2012年9月刊
*『父を焼く』上野朱 著/岩波書店/2010年8月刊
*『闇こそ砦 -上野英信の軌跡』川原一之 著/大月書店/2008年4月刊

このblogを書いている本日10/27は晴子おばさまの月命日であると同時に
相棒の月命日でもあり、そして6年振りに開く個展の初日でもあります。
Mexicoの死者の日が近いということで、画廊には小さな死者の日の祭壇
も作りました。その横に父の俳句を絵にした木版画と、出来上がったば
かりの『眉屋私記』が並んでいるので、この作品の取材でメキシコに渡
っていた英信先生も喜んでくれてる?と、勝手に思ったりしています。
なんだか私的にはとてもめでたくて…踊ってしまいそう♪です。
引き続き、諸々どうぞよろしくお願いいたします m(_ _)m

(01:17)

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